FUNN助成金の活動報告

こんにちは。ISAPHラオス事務所の石塚です。

このたびISAPHが加盟している特定非営利活動法人NGO福岡ネットワーク様(以下、FUNN)からの助成を受けて「食用昆虫を育てる農地の拡大(withコロナ時代の遠隔管理体制の導入)」を実施しました。この活動は、ISAPHが運営している昆虫種苗ラボの農地をキャッサバを栽培するために整備する活動です。

なぜISAPHがキャッサバを育てる必要があるのでしょうか?それについて、まずご説明させて頂きます!

ISAPHは、サイブートン郡の住民が昆虫養殖トレーニングを実施するために必要な成虫(ヤシオオオサゾウムシ・エリサン・トノサマバッタ)を、昆虫種苗ラボで育てる予定です。今は、ヤシオオオサゾウムシ(以下、ゾウムシ)のトレーニングを実施していますが、これからはエリサン・トノサマバッタも日本人がラオスに入国後に開始をしていきます。このゾウムシとエリサンのエサにキャッサバが共通してあります。ゾウムシはキャッサバの芋を、エリサンはキャッサバの葉を必要とします。しかし、このキャッサバは1年間通していつでも手に入るものではありません。ラオスの農地は灌漑設備が整っていないため、キャッサバを育てるための水の供給は自然雨に頼るしかないからです。ラオスの気候は熱帯モンスーン気候であり、乾季と雨季に分かれているため、雨の降る時期と降らない時期が大きく分かれます。そのため、現地のキャッサバ農家さんは、1年間で限られた時期にしかキャッサバを卸しません。私たちはこの限られた時期に1年分のキャッサバ芋を買付け大切に保管し、ゾウムシのエサに使用をしていました。しかし、エリサンのエサである葉は保存をすることが出来ません。エリサンに与えるときにその都度葉をつむぎ取るしかないため、1年間通してキャッサバの葉を得られる環境が必要です。

私たちは、このボトルネックを解消するために、昆虫種苗ラボの農地を使って自分たちでキャッサバを育てることを決めました!

この農地は、しばらく耕作されていなかったことと雨季になると近隣の河川が増水し水没してしまうことから、キャッサバ栽培をするためには整備をする必要があります。私たちはFUNNの助成金を受けて、キャッサバ栽培するために雨の時期が過ぎた12月から農地整備を開始しました。

まず、農地の水没を避けるために対象地1000㎡を平均1m嵩上げしました。そして、近くのキャッサバ農家さんからキャッサバの苗を調達し、2月にキャッサバ作付けを開始しました。キャッサバ栽培は農業学校の先生やサイブートン郡農林局のスタッフと情報交換をして栽培をしていきます。乾季の水供給の対策は、昆虫種苗ラボの水道から水を確保し散水設備を設置することで解決します。散水設備に必要な道具である散水ホース、塩ビ管など全て近隣の街で調達が出来るため、私たちが設計した図面に基づき地元業者さんに設置を依頼し3月に設置完了しました。

これで1年間キャッサバを育てる環境が整ったため、昆虫種苗ラボでゾウムシとエリサンを養殖できる環境が整いました!

今回作付けしたキャッサバ芋は10月に収穫できる見込みです。

次回のご報告を楽しみにしていてください!

農地整備前

農地整備中

農地整備後

散水設備設置中

散水設備設置

キャッサバの芽

ISAPHラオス 石塚 貴章