カンボジアからの留学生インターン 中間報告

ISAPHインターン中間報告

2022年3月より2ヶ月間、長崎大学大学院グローバルヘルス研究科に所属する、カンボジアからの留学生2名のインターンを受け入れています。

開始から1ヶ月、ISAPHの活動やスタッフを通して様々なことを学んでいるお二人から中間報告をいただきましたので、ご紹介いたします。

長期実習月報

 ISAPH(International Support and Partnership for Hearth)のインターンシップでは、私が期待した以上に多くの学びを得ることができています。最初の週は、ISAPHのメンターが開いてくれた温かい歓迎とオリエンテーション、自己紹介がありました。私は、自己紹介と、母国カンボジアの医療制度や母子保健に関する情報の発表をさせていただきました。簡単なワークショップとして、プロジェクトのデータセットを分析する課題を受けましたが、その中で記述統計やグラフの作り方、効果的な発表方法など、高いフィードバックを受けることができました。

 続く週では、栄養改善をテーマにしたマラウイプロジェクトに参加しました。このプロジェクトでは、ISAPHがどのように相手国政府を通じてプロジェクトを形成し、現地スタッフやコミュニティの人々、特にターゲットとなる住民と共にプロジェクトの活動を実施しているのかがよく理解できました。また、プロジェクトの効果を測るために実施されたベースラインとエンドラインの調査の説明から、ISAPHがどのようにデータを管理・活用しているかがよくわかりました。

これらの情報によって、職場のヘルスケアシステムを改善し、様々な種類の苦労に対処してきた経験が、誰にでも見えるようになるということが印象的でした。また、マラウイの保健データや、プロジェクトで得られた栄養に関するデータを分析する課題を与えられ、職員との意見交換、議論、フィードバックを通じてよりプロジェクトについて理解を深めることができました。これらの経験を通じて、私が関心を持っている、様々な国の母子保健のシステムを比較する技術を学べたと感じています。

 3月の後半からは、ラオスの母子保健(RMNCH)プロジェクトに参加しています。今、ラオスで活動している職員とオンラインでやり取りをしています。ラオスは、私の母国、カンボジアと近い国で、とても楽しみにしていました。まずはインターンとして、ラオスの社会調査から重要な結果を見つけるための課題を与えられ、これまで学んだ知識を使いながら発表しました。対象地域で実施される国の情報を用いて、まずは全体を概観することが、プロジェクトに不可欠な要素であることを学ぶことができました。さらに、ディスカッションの場では、ISAPHの重要な活動や戦略について深く理解することができ、多くの知識を得ることができたと感じています。プロジェクトの流れが、各活動におけるインフラや作業の流れをどのように改善したのか、重要な詳細をキャッチアップすることに繋がりました。

 インターンシップでは、対面式とオンライン式のセッションを組み合わせ、このコロナ禍においてもISAPHのミッションについて、そして現場のプロジェクトについて、より深く知ることができました。ISAPH職員の皆様が親切にサポートしてくださり、時間を割いていただいたことに心から感謝しています。私が考える「インターンシップの成功」とは、学んだことの結果を見ることができることです。そのような意味で、ISAPHでのインターンシップから私が得たものは、単純に学問的な知識を増やすことだけでなく、将来への実践的な技術を身に着けることができるため、きっと成功すると感じています。開発途上国の農村部における母親や新生児の健康、栄養不足の解決は簡単なことではありませんから、このような支援がもっと多くの国や地域に届くことを心から願っています。残る1ヵ月も、最大限の知識、技術を吸収していきたいと思います。

長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 国際健康開発コース

Suong Davy

インターンシップの活動報告 2022年3月

 現在、ISAPHオフィスでのインターンシップの最終日に向かっていますが、この組織を選んだことで、先進国と発展途上国の母子保健と栄養に関する問題への理解が大きく深まったと、自信を持って言えます。私が特に関心を持ったのは、ISAPHの各国の健康状況に応じた戦略設計や開発されたアプローチです。マラウイでは、ケアグループモデルと家庭訪問を用いて、子どもの発育阻害と栄養不足の割合の減少を目指すプロジェクトが実施されました。ラオスでは、マラウイとは異なり、母子保健を優先し、村長、村保健ボランティア、女性組合などの地域保健ボランティアの関与のもと、活動が実施されました。いずれのアプローチも、ターゲットとなる健康問題の頻度を減らすことに成功し、満足のいく結果を得ることができていることに驚きました。現在、色々な業務に携わることができていますが、それらを通じて、この成果が簡単に得られたものではなく、チームの努力やアイデアによって支えられていることを学ぶことができています。

 また、地元政府や対象住民を自分たちのプロジェクトに巻き込んでいくメンバーの能力にも感銘を受けました。というのも、参加者の多くは教育水準が低い農村部の出身ですから、通常、簡単に参加を促すことはできません。ラオスでもマラウイでも、人々は現代医学よりも伝統医学を信じたり、利用できる保健サービスや環境があるにもかかわらず、これまでの慣習や経験をより尊重したりする傾向があると思います。

もちろん、プロジェクトの持続可能性について考えると、地元政府がこのプロジェクトのオーナーシップをとり、実行可能なものにする能力があるかどうかについては、まだ課題が残るのだとは思います。しかし、医療従事者間のコミュニケーションの強化、マスメディアを通じた健康教育とヘルスパッケージサービスの統合、インセンティブを活用した地域住民のボランティアへの参加促進などの活動が奏功すると感じました。

 今回のインターンでは主に、データ分析、パワーポイントでのプレゼンテーションを中心としていますが、トレーニングのスタイルが特に印象に残りました。自分の仕事に対する責任感、時間に対する敬意、そして強いマインドセットを持ったメンバーの皆さんの個性も素敵だなと思いました。

 最後に、本インターンシップにおける皆さんからの親切でフレンドリーな関わり、職場環境、海外プロジェクトに関する情報を熱心に教えてくださったことに感謝したいと思います。残りの1ヵ月は、さらに学びを深められるように頑張りたいと思います。そして、カンボジアの医療制度はまだ脆弱であり、特に農村部では改革が必要です。ISAPHが次のプロジェクト先としてカンボジアを選んでくれることを期待しています。

長崎大学大学院 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 国際健康開発コース

 SAMBATH Sreyleak