ISAPHインターン報告
2021年10月より、週に2日間、オンラインにてインターンシップをさせていただきました。
大学で国際協力を学び、また途上国貧困地域でボランティアを経験する中で、特に保健分野に関心を持っていました。インターンシップに参加させていただくにあたって、保健や栄養に関する現状と課題への理解を深めること、現地の人々を主体とした支援活動についてその内容と必要となる視点や考え方を学ぶことの2つを目的としました。
オンラインでのインターンシップは初めての試みとのことでしたが、ラオスの母子保健や栄養問題、そしてISAPHの支援とその理念について学ぶ様々な機会を作っていただきました。基礎的な知識を学ぶセッションに始まり、主に毎週の東京-ラオス間事務所のミーティングと広報活動に参加させていただきました。
現地事務所とのミーティングでは、事業をただ消化するだけでなく、もっとより良いものにしようとする皆さんの気持ちが伝わりました。農村の人々の暮らしや習慣、そしてどう生きたいのかといった価値観への鋭い洞察力から、一つひとつの活動が形作られていることを学びました。
動画やフライヤー作成にも携わらせていただきました。ISAPHの活動に深く浸透する「自分の健康を自分で守れるようにする」という理念を伝えられるよう心掛け、未熟なスキルではありましたが、挑戦する機会をいただけたことが大変嬉しかったです。
また、支援地の母親に関するデータ分析の演習を通じて、ISAPHの行う科学的なアプローチの一端を体験できたことはとても貴重な経験となりました。データから母親の出産に対する考え方を推測し、日本とは違うラオスの価値観に触れた際には、現地の人の目線に立って考えることの難しさと重要性を実感しました。
インターンの最後には、名古屋公衆医学研究所での研修に同行させていただき、日本の健康・保健に関する取り組みを学ぶと共に2人のラオス人学生と交流し、とても楽しい思い出となりました。
今後インターンで学んだことを深め、将来国際協力に携わり、貢献できるよう励みたいと思います。佐藤さん、村上さん、ラオス事務所の石塚さん、安東さん、佐伯さんをはじめとする、ISAPHの皆様、ご多忙の中、温かくインターンを受け入れていただき、誠にありがとうございました。
関西学院大学
中前 千咲
なごや地球ひろばの視察
名古屋公衆医学研究所の佐藤理事長へ表敬訪問
ラオス人研修員と一緒に健診体験