2020/3/9

ラオス MOU6カ月活動報告会を実施

ISAPHラオス 野田 幸枝

プロジェクト4年目の今、村はどう変容したか?

会場の様子

県保健局カムパナーワン医師による活動の報告

パークワイドン村長によるコメント

ISAPHラオス事務所では、2016年4月から2019年3月までの3年間に引き続き、1年間延長して地域母子保健プロジェクトを実施しております。2019年12月17日、MOU6カ月活動報告会をサイブートン郡保健局にて実施しました。会議の議長は、サイブートン郡の保健分野を指揮・監督する、コンシー副党書記長が務め、村レベルから県レベルの関係者合計32名が参加しました。

ISAPHラオス事務所の活動は、母子保健活動支援の他、村落栄養ボランティア育成支援、食用昆虫養殖支援など、保健の枠組みにとらわれず、多岐にわたっております。これらの活動は、報告書に記載する指標のみでは、成果の全容を表しきれません。そこで、様子が少しでも伝えられるように、参加者に活動の動画を2本ご覧いただきました。

1本目は、村落栄養ボランティアとして活躍する村の女性が、アウトリーチ活動に集まった子連れの住民たちに対し、栄養の大切さについて健康教育を実施する様子です。村人と同じ目線で生き生きと語り掛ける様子は、会議の雰囲気を和ませました。

2本目は、食用昆虫養殖に必要なキャッサバ農地を開墾する様子です。藪に挟まれた道を通り抜け、草木に覆われた休閑地を大型トラクターで開墾し、住民が自分の手で苗を植える様子を映しました。

県保健局のカウンターパートであるカムパナーワン医師が全ての活動報告を終えると、コンシー議長は参加者を見渡し、活動への意見を求めました。続けて、県外務局のカムポーン副局長が呼びかけました。
「ISAPHの支援は4年目です。支援を受けている村の保健衛生の状況は変容したのでしょうか?村民の行動変容はいかがでしょう?是非、村からの声をお聞かせ下さい」
即座にマイクを手にしたのは、パークワイドン村の村長、シエントム氏です。
「人々を啓発することは容易でないのが現実です。一部の村人は、開発計画に無関心です。妊婦に対し健診を受けるように促すと、本人やその家族から不機嫌な言動であしらわれることもあります。それでも、住民の健康を向上させ、事業の目的を達成するために、今後もご協力いただきたいです」

シエントム氏は、約半年前に村長に着任したばかりです。パークワイドン村はこの6カ月間、母子の死亡はなく、予防接種の接種率、妊産婦健診の受診率において、100%を達成しました。
県保健局、衛生健康推進課長のソンブン医師は述べました。
「対象3村のうち、パークワイドン村以外の2村は幹線道路沿いで発展しつつある村といえます。しかし、この6カ月、パーコーン村、パークワイトン村では1歳未満児の死亡がありました。原因を究明し、今後の活動の参考となるよう記録してください。栄養不良の子どもに対しても同様です。どのようなフォローをしたのか記録を残してください。今後、事業を展開するうえで、きっと新たな問題に直面するでしょう。これまでの経験を活かしていきましょう」

MOU6カ月活動報告会ではプロジェクトの関係者が進捗状況を確認し、意見を共有できる機会となりました。これからもISAPHラオス事務所は各機関と手を取り合い、プロジェクトを進めて参ります。