ラオス事務所着任の挨拶

はじめまして。2020年1月より業務調整員としてISAPHラオス事務所に着任しました安東久雄と申します。

私はICU病棟にて看護師業務を4年、国際保健と地域医療を担うNPO法人にて保健医療人材の育成事業に6年従事した後、英国リバプール熱帯医学校にて国際公衆衛生の修士号を取得しました。大学時代より、農村に暮らす住民の健康改善および住民に保健サービスを提供する保健医療人材の能力強化に貢献したいという志を持ってこれまで歩んできました。

ラオス事務所は2020年度からMOUのフェーズ2に入り、サイブートン郡の3村から8村へプロジェクトサイトを拡大する予定です。私は、ISAPH職員が同行しなくても、旧3村が現地の人主導でアウトリーチ活動を展開できるように支援・モニタリングしていきたいと考えています。また、新5村がどんな母子保健上の問題を抱えているか、どんなリソースがあるのか調査して、アウトリーチ活動や栄養事業の計画・実施を担当していく予定です。

私が農村医療に従事する上で大切にしたいことは「住民中心の保健医療」です。医療従事者が主導する保健医療サービスではなく、住民が自己管理できる健康増進活動に重点をおいた活動を目指したいと思います。まずは村の人々や現地スタッフと腹を割って話し合える人間関係を築き、住民のニーズを肌で感じ、健康のために村の人々が主体的に変わりたいと思えるようにコミュニケーションを図りたいと思います。

これまでISAPHラオス事務所が積み上げてきた経験から学び、またカウンターパートやISAPHのラオス人職員との協働の中で、サイブートン郡の住民の健康に少しでも貢献したいと思いますので、これからどうぞ宜しくお願い申し上げます。

ISAPH ラオス  安東 久雄
活動地域の人々と笑顔で昼食