私の出身地である栃木県の2つの小学校で、ISAPHの活動紹介をさせていただきました。
2023年8月にラオスにて開催されたJICAつくば主催の海外教師研修にて私が講義をさせていただき、参加されていた先生方からお声がけ頂いたことから、今回の機会となりました。
11月1日は栃木市立合戦場小学校にて、全校生徒を対象としたオンライン授業。11月7日は宇都宮市立姿川第二小学校の5年生の皆さんを対象に対面での授業を実施いたしました。
授業は、私が国際協力に興味を持ったきっかけからはじまり、ISAPHが活動を行っているラオスの農村部の文化や生活、そしてISAPHの活動である「食用昆虫養殖技術普及事業」についてお話しさせていただきました。子どもたちは、ラオス農村部の人々が高床式の住居に住んでいることや、食べ物を森や川から採取してくることなど、日本との違いに驚いている様子でした。また、昆虫食についてもラオスでは特別な事ではないことを知り、「日本でも昆虫は食べられますか?」と、食べるということに興味を持ってくれる子どもたちもいました。
授業を終えた後の子どもたちからは、
「ラオスのことを、これから自分でも調べてみたいと思う。」
「ISAPHの目指す『自分たちの健康は自分たちで守る』という理念に尊敬の気持ちを持った。」
などの感想をいただき、ISAPHの活動理念や活動内容を伝えることができたと思っています。
また、この授業を通して子どもたちへ「国際協力の意義」を伝えることができました。国際協力というと、子どもたちは自分たちとは全く違う世界の話と捉えてしまい、自分ごとと思うことは難しいです。そこで授業では「違いは楽しいこと」というメッセージを伝えました。日本とラオスは地域も文化も異なるため、理解しやすい「違いの楽しさ」として、「お隣のお友達と自分は異なることがたくさんある」ことを伝えました。身近にいるお友達も違いがたくさんある、違いを楽しむという視点を持つことで違いへの関心と理解を持ってくれることを願っています。
日本とラオスの違いだけを特別視することなく、違いへの関心を持つことの大切さを伝え、国際協力への意欲を育む機会となりましたら幸いです。
合戦場小学校、姿川第二小学校の先生と生徒の皆さん、ありがとうございました!
ISAPH ラオス務所 石塚 貴章