プロジェクト管理の専門家派遣
平成21年2月22日から3月5日までの12日間、「生き生き健康村づくりプロジェクト」にプロジェクト管理(特に経理)の専門家として派遣されました。派遣された目的は、プロジェクトの活動が期待される成果を上げ、目的を達成するための基盤となる管理体制(特に会計)の確立ならびにプロジェクト計画の実施状況を確認することです。
実際の現地での主な具体的活動内容は次の通りです。
- 平成21年度草の根技術協力事業予算計画の検討
- 2月分の会計帳簿並びに証憑書類を中心に、会計業務の実際を確認し、また、フィールド活動に同行し、活動に使われる支出の実状を把握した上で、現地での適切な会計業務遂行に必要な事項を細則としてとりまとめた。
- 2月分の会計帳簿を現地会計責任者と共に作成することで、作成上の留意点を会計責任者に指導した。
- ISAPH現地スタッフの勤務状況を確認し、またラオス国での就業に関する実態をISAPHラオス事務所代表者から聴取した上で、現地スタッフの就業に関する規則を最終案としてとりまとめた。
- 事務所で保有する公用車(車両、バイク、自転車)の使用に関する規則を細則としてとりまとめた。
- カムアン県保健局長ならびにセバンファイ郡保健局長を表敬訪問し、ISAPH活動への理解促進を支援した。また、県病院、郡病院を視察し、医療供給体制の実態把握に努めた。
- 直接の活動ではないが、聖マリア病院で受託しているJICA集団研修病院経営・財務管理コース帰国研修員が勤務するセタティラート病院ならびにマホソット病院を訪問し、今後のコース運営に資することを目的とし、コースでの経験がその後の業務遂行にどのように反映されているか、また、今後のコース運営に望むことを聴取した。
訪問時現在のISAPHラオス事務所は、日本人スタッフ2人(事務所代表者:岩田和子(長期)、技術アドバイザー:齋藤智子(短期))ラオス人スタッフ7人(Manager:Dr.ブンコン、Field Manager:Dr.ソンピット、Field Chief:Ms.モン、Field Worker:Ms.トゥク、Ms.ルアン、Driver:Mr.ラン、Mr.ヴォンパン)の陣容で活動を行っています。さらに、4月からは、新たに事務所管理全般を担当する日本人長期スタッフが着任する予定となっていますので、その後はJICA草の根技術協力に係る事務処理および通常のISAPHラオス事務所の事務処理がこれまで以上に迅速に行われ、フィールド活動へより大きな力を注ぐことができることになります。
シーブンフアン地区での活動を終え関係者で記念撮影(前列中央が杉本氏)
聖マリア病院 国際事業部 杉本 孝生