インターン終了報告

ISAPHインターン報告

ISAPHでは2023年1月から3月までお世話になりました。

約二か月半という短い間でしたが、たくさんのことを経験させていただき、実り多い時間となりました。

大きな柱としては、自分で企画したイベントと佐藤事務局長の調査に関わらせていただいたことの二本です。その他はISAPHが参加するイベントのお手伝いをしたり、佐藤事務局長から国際協力やNPOの変化や実情を学んだり、昆虫料理を体験させていただいたり、ISAPHの活動の話を聞いたり…と、いろいろな経験をさせていただきました。

 一つ目は、私が企画したイベントの開催です。イベントは3月初旬と下旬の二部構成とし、「アイサップチ進路相談会」という題名で、国際協力に関わるゲストをお招きし、ご自身の経歴を語っていただき、その話を聞いた参加者からも相談を受けるという構成のイベントを開催しました。イベント構成は、「私がまだ国際協力という分野で始まりもしていない今の状態だからこそできること」を考えました。また、自分が今までに知っておきたかったことを伝えたいと思い、対象を「進路に悩める学生・社会人」にしました。

内容を考えている時はうまくいく妄想が膨らむので、アイデアが湧いてくるのが楽しく、私は考えることが好きなことなのだと実感しました。しかし、自分が思い描いたものを実際の形にしていく過程では諸々の作業や問題があり、手間がかかることを痛感しました。イベントを開催するまでの手順、事務的作業やビジネスマナーをご指導していただきました。いままでは言われたことを「はい」とそのままやるだけで良かったことや、”先生”がいらっしゃることや”学校”があることで自由にアレンジができる、守られた環境にいました。アイサップでのインターンでは考えて、行動に移して、問題が起きたら解決案を考えて、行動して、と今までと違う新鮮な経験をしました。それは大変でしたが、充実していました。経験が乏しい私にご指導してくださったこと、ISAPHの名前を貸していただきここまで挑戦させてくださったこと、感謝します。ありがとうございました。

 結果は参加者が少なく、成功したとは言えない部分もありました。イベント当日までできることをやったつもりですが、まだまだできることがあったのではないかと思います。次にイベントを企画したり、何かプロジェクトを起案、実施したりするときに生かしていきたいです。

 二つ目は、佐藤事務局長の調査に関わらせていただいたことです。自分の学部の卒業研究と異なる実態調査だったこと(卒業研究は心筋細胞を使った実験研究でした)、外部から研究支援金が出ていることが新たな世界でした。調査の意図から方法まで綿密な準備がなされ、それを詳しく説明してくださいました。社会の問題が浮上してきたときに、その問題がどう起こっているのか、困っている人は誰か・どこか、どうして問題が起こるのか、その原因を深掘りしていき、「これはこう、ということはこうで…」と多角的かつ深く原因を考えることが大事だと学びました。どことどこが繋がっていて、引き金をたどっていき、調査で明らかにし、それから改善策や問題解決に取り組む、という長い道のりの始まりを見てきました。アンケート調査では言葉ひとつひとつに気を配る必要があり、作る側と答える側の壁を感じました。いままでなにげなく答えていたアンケートも作るとなると回答者の気持ちを見失い、自分事に考えることが難しかったです。研究の途中で私はインターンを卒業しますが、もっと長く深く関わりたいと思いました。また、調査というものは根気がいる作品であることがわかりました。私の学部生時代の卒業研究は与えられていたものを言われたとおりにやるだけだったので、私も「自分からこの研究をしたい」と思える研究をやってみたいと思いました。

 インターン中に国際協力活動にまつわるいろいろなお話を聞くことができました。自分がこれから青年海外協力隊として活動していくに当たっての心構えや、自分・日本の現状とあるべき姿、先輩ひとりひとりの考え方を伺い、今後の活動がより充実していくものになりそうです。もしインターンに参加していなければ、国際協力活動が遠い存在のまま、国際協力活動は雲の上の実態がつかめない何かで、「憧れ」という自分よがりな考えで活動をしていたかもしれません。インターンが自分にとって充実した時間を作ってくださったように、私がISAPHに何か有益な跡を残せたのか、今あまり自信がありません。インターン中は目の前のタスクに必死で、こなすのに一生懸命でした。ですが、今後時間はかかってもISAPHの力や、ISAPHのためになにか自分ができることで、恩返しをしていきたいです。心ばかりの応援でなく、実際の形にしてなにか貢献できたら良いなと思います。これからもISAPHのご活躍と、みなさまのご健勝をお祈りします。ありがとうございました。

 最後にこれからISAPHや国際協力に関わりたいと思っている方、国際協力でなくともやりたいことがある方へ、僭越ながら私からお伝えしたいことがあります。それは、「興味があることや好きなことをやりたいと思ったらそのコミュニティに参加するが吉」ということです。私は国際協力をしてみたいと大学学部生時代から頭の片隅にありましたが、その業界へ飛び込むことなく、都内のクリニックで臨床検査技師として働いていました。青年海外協力隊に応募したあとも、この道に進むことが良いのか悪いのか(お金は?人生設計は?身の安全は?)悩みました。そこでISAPHマラウイ事務所の浜中さんと出会い、国際協力の道へと意志を固めました。コミュニティに参加してみるとたくさんの人と出会うことができ、話したり、更に自分からもいろいろな機会を探しにいったり、たくさんの情報が得ることが出来て楽しいです。新たな交流関係をもち、考え方も多様になりました。それはコミュニティに入らなければ、できなかったことでした。素直に自分がやりたいと思っている分野に身を置くことは、自分にとって安心安全な場所になり得ます。その分野の外にいる人からネガティブな意見を聞くかもしれませんがそれはただその分野に興味がないだけで、傷つけるつもりはないはずです。興味関心は人それぞれなので、無理に引き込むこともなくお互いが尊重しあえればそれで良いと思います。重なる部分があれば頼りあえることもできます。分野ごとで壁を作るのではなく、自分が好きな分野へひとまず腰をあげて参加してみよう、ということです。オンラインイベントも現地開催イベントも、ネットで検索するとたくさんヒットします。それに参加するのも良いし、SNSを使って憧れの方へアプローチするのも良いし、好きな方法を選べます。もし「なにをしたら良いのかわからない…」という方がいたら、ISAPHの”グローバルリサーチサロン”がお手伝いします。もちろん私もお手伝い出来ます。お気軽にお声がけください。応援しています!

根田 あかり

3/1開催オンラインイベント

アイサップチ進路相談会Vol.1

3/18.19開催

JICA協力隊まつり in FUKUOKA

3/25開催イベント

アイサップチ進路相談会Vol.2