はじめまして。槇村さおりと申します。2007年よりISAPH東京事務所で事務全般を担当しています。今回、JICA草の根プロジェクトの専門家派遣で国際事業部の杉本次長の代打でプロジェクト管理として2011年12月8日から18日までラオスへ行ってきました。ラオス草の根プロジェクトには開始当時から4年ほど携わってきましたが、現地に行くのはこれが初めてです。業務は主に、草の根事業の会計取りまとめ、報告書の話し合いやまとめ、またそれに係るラオス新会計担当者との業務確認、ラオス現地職員の指導などでした。また、聖マリア病院郡初期臨床研修と日程が重なったため、研修医の皆さんに便乗し、タケクやビエンチャンの保健局や病院、また活動地域などの視察をしました。
ラオスの生活事情については今までいろいろニュースレターやホームページですでに書かれているので、今回、少し違った視点で、ラオスで特に印象的だった道路事情について書こうと思います。
まず、首都ビエンチャンで目に付いたのは道路わきで草をはむ牛でした。田舎で見られる風景としては他の国でも目にしたことがありますが、首都の道路、しかも中心地からそれほど外れていないところだったので、そののどかさに驚きました。しかし、車の往来が激しく埃っぽい道路脇の草なので牛の健康が心配されます。 つぎに、道路横断する犬、鶏、牛の多さです。ラオスでは動物もその村の住民然としているようで、動物たちもその辺を人間同様歩いており、車の前に飛び出してきたこともしばしば。そんな日常に慣れていない私は運転席にいるわけでもないのにその度にブレーキを踏むことに(もちろん助手席にブレーキはついていません)。ビエンチャンからタケクの5時間では、足が攣りそうになりました。
また、村で原付バイクに乗る小学生と思しき子供たち。彼等にとってバイクは自転車感覚なのか、年端もいかない(?)子供が乗り回している姿に大いに驚かされました。
そして何より驚いたのは、ビエンチャンからタケクへ行く途中の村でのことです。杖をついた腰の曲がったおばあさんが車の前に出てきたので、運転手がクラクションを鳴らしたとたん、そのおばあさんは突然杖を上げて走り出したのです。これには、度肝を抜かれました。 ラオスの道路はラオス初心者の私には非常に刺激的であり、ラオス滞在の思い出の一つとして足の筋肉痛とともに私の心に深く刻まれました。
ISAPH 事務局 槇村さおり
健康教育に参加する(?)犬