2020年6月、約2年半お世話になったISAPHを離れる事になりました。
初めてマラウイを訪れたのは2015年1月、青年海外協力隊として派遣された時でした。帰国後もマラウイの人々の笑顔が離れず、同じ時を過ごしていても、環境や国が違うと健康的に暮らすということだけでも大きく変わってしまう、そんな事を改めて実感していました。それからISAPHとのご縁があり2018年1月、青年海外協力隊当時の任地であった現プロジェクトサイトへ再び着任することになりました。ISAPHとして戻った際も、変わらない人々の温かさに触れ、またここで暮らす人々の健康のために頑張ろうと思ったことを今でもよく覚えています。
しかし、仕事を始めてみると慣れない業務に悪戦苦闘したり、住民を待ち明かし途方に暮れたり、自分の力不足に落ち込んだりと、思った以上にうまくいかないことも多かったと思います。
それでも、ISAPHスタッフが一丸となり、共に悩み共に同じ目標に向かって進んでいけたため、活動を通して嬉しい瞬間も多くありました。新しく紹介した食材を見事に育て上げ、株を増やしているご夫婦の笑顔や、低栄養で小さかった子どもを食事だけで立派に成長させることができたお母さん、母親がいなくなっても子どもを大切に育てているお婆さん、たくさんの笑顔が私の挫けそうな心をいつも奮い立たせてくれました。
また、ISAPH東京事務所のみなさん、聖マリア病院国際事業部のみなさん、専門家の先生方からのサポートや、一緒に活動するマラウイ事務所スタッフ、家族や友人の温かい言葉がいつも私の励みになっていたこと、心より感謝いたします。
ISAPHとして第二の故郷と呼べるマラウイの人々と関われたこと、ここで得た多くの経験や想いはきっといつまでも私の人生を彩ってくれると思います。本当にありがとうございました。
そしてプロジェクトはまだまだ中間地点。今後更なる飛躍を遠くから応援しています。