2019年下半期の学会等における発表

情報を発信するということ

10月23-25日の間に高知県で開催された「第78回日本公衆衛生学会総会」でISAPHのラオス国サイブートン郡での活動の3年間(2016-2018)の成果について発表してまいりました。現場で働く私たちは、日々色々な変化と向き合い、活動の方向性や計画の変更など俊敏な舵切りを余儀なくされています。そのような背景があり、「現場の活動は研究としては成り得ないから、学会で発表することは難しい」と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、私はそんなことはないと思っています。現場の経験の中にこそ、様々なリサーチクエスチョンが眠っており、それらを公なテーブルの上にあげることで色々な方からの意見やアドバイス、フィードバックを得る機会にもなります。ですから、寄付金を集めたり、会員を増やすためにだけにISAPHの活動を知ってもらうのではなく、このような学術的な場所に私たちの情報を発信していくことは、私たちの組織にとって重要であると考えております。そして、このような場で発表したり、経験を言葉にしていくトレーニングを積むことで、将来的には「論文」という形で、私たちの活動をより科学的に世の中に発信することができます。ISAPHが各国で展開する活動は、相手国政府から好意的に受け取られていますが、それだけに甘んじることなく、組織の発展と、世界の人々の健康に寄与する活動を続けていけるよう取り組んで行きたいと考えております。

<2019年下半期の学会等における発表>

◇7月13日:第34回日本国際保健医療学会東日本地方会:佐藤優(ISAPH事務局)
◇8月31日:第3回日本国際小児保健学会学術大会2019:浦部大策(ISAPH理事/聖マリア病院国際事業部)、足立基(聖マリア病院国際事業部)
◇10月14-16日:13th National Health Research Forum:登圭紀(ISAPHラオス)
◇10月23-25日:第78回日本公衆衛生学会総会:佐藤優(ISAPH事務局)
◇12月7-8日:第34回日本国際保健医療学会学術大会:足立基(聖マリア病院国際事業部)

ISAPH事務局 佐藤 優