2014年7月、マラウイ「子どもにやさしい地域保健プロジェクト」での約半年間のインターンを終えて帰国いたしました。
2013年12月に初めてマラウイの大地に足を踏み入れた時、それまでに抱いていたイメージとは異なる印象を受けました。渡航前にマラウイについての情報を調べると、主に入ってくる情報と言えばGNI(Gross National Income)や平均寿命が低い、感染症に要注意、といったようなものでした。ところが、マラウイでの生活を始めると人々がお互いに助け合って生活をしている姿を目の当たりにし、そのたくましさに感心させられることが多々あったからです。また、「Warm Heart of Africa(アフリカの温かい心)」と言われるマラウイ。人々の笑顔やさりげない優しさに触れ、そのように言われるマラウイアンの温かさを実感する毎日でした。
本プロジェクトでは、村人が本当に必要としていることは何か、彼らの考えを理解するにはどうしたらよいか、よりよい活動とはどのようなものか、などを学び考えさせられました。日々の生活の苦しさ故、品物やお金など目の前にあるものや目に見えるものに心を奪われてしまい、本プロジェクトが目指している子どもの健康や地域の成長、発展といったような将来の展望に目を向けることの難しさも痛感しました。地道にコツコツと活動を積み重ねながら村人の成長を見守ると共に村人の意識が変化していくようプロジェクトの進捗を期待しています。
最後になりましたが、今回の派遣に当たりお世話になった皆様、ご指導・ご助言をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
ISAPH Malawi 西谷 純
元気いっぱいの村の子どもたち