寄付金による支援の報告

ISAPHは皆さまから頂いた寄付金ならびにiサイクル(ペットボトルキャップ回収)の収益金により、貧困で粉ミルク代・治療費・出産費用などが支払えない住民を対象とした支援をしています。

今回は2012年度に行った支援の中から、いくつかご紹介します。

シーブンフアン地区ドンマークバー村  母親:ノイ 子:ゴイ(女児)

母乳がでなかったために、以前は水で薄めたコンデンスミルクで子どもを育てていましたが、郡保健局職員の度重なる健康教育の結果、生後5カ月以降は母親が粉ミルクを購入し与えるようになりました。しかし、ミルクの調整がうまくできずに非常に薄い粉ミルクを与えていたうえ、貧困のため十分な量の粉ミルクを子どもに飲ませることができずにいました。さらに下痢が続き、体重が1カ月前からほとんど増えていない状態であることが分かったため、下痢症の治療費の一部をISAPHが負担し、粉ミルクや哺乳瓶を供与することにしました。母親への栄養指導はその後も継続的に行っています。

ISAPH職員が母親へ粉ミルクの調整方法を指導している様子

粉ミルクによる支援を受ける母親と子ども

シーブンフアン地区ブンフアナー村 母親:ライファイ 子:クンカム(男児)

これまで6人の子どもを出産しましたが、その内3人は生後3カ月以内に死亡しており、母乳を与えたために子どもが亡くなったと信じこんでしまい、6人目の子どもは水で薄めたコンデンスミルクや牛乳で育てていました。しかし日に日に子どもの元気がなくなってきたため、ISAPHへ支援の依頼がありました。粉ミルクで育てたくても、その購入費を工面できない状況にあったからです。その後、子どもは支援により受け取った粉ミルクを良く飲み、少しずつ元気になってきたとの報告を受けています。引き続き経過観察を行う予定です。

あいうえおかきくけこ

ISAPH 事務局