聖マリア学院大学スタディツアー

2019年9月8日~14日に、ISAPHラオス事務所にて聖マリア学院大学のスタディツアーの受け入れをいたしました。参加された方から感想文を頂戴しましたのでご紹介いたします。

ISAPH 事務局

ラオスでの一週間を振り返って私が感じたこと

私は今回のフィールドスタディを通して初めてラオスという国を知りました。どんな所なのだろう、どんな文化があるのだろう、どのような医療が行われているのだろう、人々の生活はどうなのだろうと、たくさんの疑問と初めていくラオスという国にワクワクしていました。一言で言うと、この一週間で本当に多くのことを感じ、学ぶものがたくさんありました。看護師を目指している者として、人間として貴重な経験をすることができたことに感謝しています。

その中で特に印象に残っていることは、地方の村においては今でも慣習やそれぞれの家庭で受け継がれてきた知識により、妊娠中や出産後の母親、乳児に対し間違ったケアが行われていることがあるという事実です。今は、都会に住む人々や手立てのある人々は、簡単に情報を手に入れられる時代です。情報収集の手立てのない方々や、例えあっても、代々受け継がれてきた慣習を改善していく難しさを感じました。

私たちの国とは違う文化やシステムなど様々な面からラオスを見て、加えて私たちは多くの人と出会いました。出会った人たちはとても明るく優しい方ばかりで、もっと良くしようと頑張っている人たちで、私も今できることを頑張らないといけないなと思わされることが多かったです。そんな人たちを見て、これからラオスの国の現状が改善されていくことを心から思っています。

聖マリア学院大学 田中玲央

採ってきたタケノコの皮むきを、
ホームステイ先のお嬢さんに教えてもらう

ISAPHスタディツアーで印象に残っていること

今回のフィールドスタディでラオスの現状について学び、たくさんのことに興味を持ち、疑問を持ちました。その中でも特にISAPHの二つの活動が印象に残っています。一つ目はラオスの子どもの栄養状態改善のために、食用昆虫の養殖を通じて昆虫食文化を後押ししていることです。自分たちに足りないものを自分たちで補うというシステムで、ラオスの村の現状に対して村人ができることをサポートしながら一緒に行い、村の人々の健康を考えたプロジェクトを行っていることを知りました。二つ目はお金がない、母乳が出ない、村で簡単に買えるなどの理由でコンデンスミルクを母乳の代わりに子どもに与えているという現状があることです。コンデンスミルクで育つと、子どもの成長発達に必要な栄養が摂れません。その問題に対して粉ミルクを一部支援して、少しずつ支援の手を離し、その後彼らが自分たちでやっていけるようにサポートするプロジェクトを行っていると聞き、ただ支援するだけでなく、彼らが自立していけるように考えながら支援を行うことが必要であると感じました。今回実際に病院や村を見学させていただいて、現地に行かないとわからないことやISAPHの方々のプロジェクトを知り、私たちに何ができるか考えることが多くありました。今回学んだことをもう一度振り返ってこの貴重な体験で得た刺激を大切にしたいと思います。ありがとうございました。

聖マリア学院大学 友清英恵

お世話になったホームステイ先のお嬢さんと。
ラオスの民族衣装『シン』を身につけて