2005年からラオスのカムアン県セバンファイ郡で母子保健プロジェクトを実施してきましたが、2015年12月でその支援を終了しました。活動最終月となる12月は活動終了後に各村でお別れ会を行いました。その際、どの村もラオスの習慣であるバーシーと呼ばれる儀式を実施してくれました。ISAPHからはお別れの挨拶として、住民を含め活動に関わる人々がISAPHの活動に理解を示してくれ、10年間活動を行うことが出来たことに対する感謝、今後も引き続き郡保健局を中心として保健活動を継続してもらいたい旨などを伝えました。各村の村長からはISAPHの支援のおかげで母子の健康状態が改善したことなどが触れられ、ISAPHに対して感謝の言葉をいただきました。
10年間に亘る活動の中で、私は最後のプロジェクトにしか携わっていませんが、その中で文化や言葉の異なるラオス人と仕事をすることは、仕事に対する考え方も異なり苦労も多々ありました。また、現在では郡保健局が中心となり自分たちで保健活動を実施出来ていますが、この10年間紆余曲折を経てここまで来たのだろうと思い、今までプロジェクトに関わった方々の苦労も考えると感慨深いものがあります。活動で関わったセバンファイ郡の人々と離れるのは寂しく思いますが、今回のお別れ会では最後に住民や各村の関係者と触れ合うことができ、とても有意義なものとなりました。
ISAPH LAOS 赤羽 由香
バーシーの様子