聖マリア病院第1回ラオス国スタディ・ツアー

聖マリア病院では、国際協力に関心の高い職員を対象にしたスタディ・ツアーを2007年11月13日から17日の5日間で行いました。これは、開発途上国の国情や保健医療の状況を理解し、異文化を体験することを目的としたもので、参加者は看護師2名、薬剤師1名、理学療法士1名。ISAPHラオスではその受け入れを行いました。以下、看護師田中準一氏の報告を聖マリアグループ報「ルルドの聖母」No.63よりご紹介いたします。

国際協力の難しさ、面白さ知る

世界には、予防接種を受けることができない子どもたちがいる。そのことは知識として知っていましたが、実際にリアルなものとして感じることはできていなかったように思います。  

しかし、今回のスタディ・ツアーに参加して、日本では実際に見ることができないEPI(expanded program on immunization, 拡大予防接種計画)の活動に同行し、その現実を目の当たりにすることができました。普段、本でしか学ぶことができないようなこの活動に同行できたことは私にとって非常に貴重な経験となりました。経済的に貧しく、社会生活基盤が整っていないラオスにおいて、予防接種が必要なこどもたちにもれなくワクチンを届けることが、どれほど困難なことであるのかがよくわかりました。

麻疹の予防接種の様子

聖マリア病院ICU・CCU  田中準一