iサイクル寄付金による支援の報告

iサイクルからいただいた寄付金は、主に妊産婦へのビタミンB1サプリメントの配布や、定期活動で見つかった低体重乳幼児の粉ミルク支援の資金として使われています。この粉ミルク支援によって、乳幼児が危険な状態を脱し、回復することができます。この支援は、成長モニタリングにおいて子供の低体重が認められるとき、またその母親の健康状態が悪く、母乳による栄養摂取が困難と認められるときに、支援が決定されます。そして、子供が無事に母乳で育てられる環境ができたとき、または体重が順調に増加した時点で、打ち切りとなります。その支援を受けている子どもたちを、今回は3名ご紹介させていただきます。

シーブンフアン地区ドンマークバー村 ゴイ(女児/生後11カ月)

2012年8月にもご報告した通り、母乳がでなかったため以前はコンデンスミルクで子どもを育てていました。その後粉ミルクを与えるようになりましたが、貧困により十分な量の粉ミルクを子どもに飲ませることができなかったので、支援を開始しました。5カ月間の支援により体重が2Kg増加したため、10月をもって支援を終了しました。

  • 支援期間 2012年6月~10月
  • 支援内容 粉ミルク 計19箱/哺乳瓶 1本

あいうえおかきくけこ

シーブンフアン地区ドンマークバー村 エノイ(女児/生後2カ月)

産後から母親の下痢が続いており、栄養状態が良くありませんでした。その母親の母乳を飲んでいる子供の顔色も悪く、非常にやせ細っていたため、母親の具合が良くなるまでという約束で粉ミルク支援を決定しました。写真は、定期活動翌週の子供の様子です。母親の下痢も改善しつつあり、その母乳を飲んでいる子供の顔色も前週より良くなってきました。9月から10月にかけて、身長は4cm・体重は0.5Kg成長しています。

  • 支援期間 2012年9月~
  • 支援内容 粉ミルク 計4箱/哺乳瓶 2本/魔法瓶 1個

シーブンフアン地区ブンフアナー村タイ集落 ガフェダム(女児/生後2カ月)

出産後、母親は祖母に子供を預けタイへ逃げてしまいました。子供は養育者にコンデンスミルクで育てられていました。郡保健局、VHV(ビレッジ・ヘルス・ボランティア)、養育者らと話し合った結果、粉ミルク支援を決定しました。9月から10月にかけて、身長は4cm・体重は0.9Kg成長しています。

  • 支援期間 2012年9月~
  • 支援内容 粉ミルク 計7箱/哺乳瓶 1本

あいうえおかきくけこ

この支援は、粉ミルクを提供するだけではなく、母親への教育と家庭訪問も行い、その後の子供のモニタリングも行われています。このように、皆様からご協力頂きましたiサイクルによる寄付金は、子供たちの支援に使わせていただいております。今後も引き続き、皆様のご支援の程、よろしくお願いいたします。

ISAPH LAOS 福山 修次