ISAPHの設立母体として、事業の運営管理を支援している。
聖マリア病院は、1981年から独自に国際保健医療協力を展開しており、それらの経験によって得られた専門的技術を用いて、ISAPHの事業を支援している。
医療法人社団ときわ 赤羽在宅クリニック
ラオス、マラウイのプロジェクトにて、主に医療に関するアプローチ方法のアドバイス。調査方法についての相談・助言。
ISAPH(International Support and Partnership for Health)は、福岡県久留米市にある聖マリア病院が立ち上げた、途上国での医療支援活動を主活動とするNPO:非営利組織です。東南アジアのラオス、アフリカのマラウイで、それぞれの国で展開されている母子保健サービスの改善を目指して医療支援活動を行っております。特に、子どもの栄養障害に焦点を当てて主に活動を行っています。どちらの国も、国レベルで見れば食料不足の状態にあるわけではなく、市場に行けば必要十分量の食材は売られています。それにもかかわらず、栄養障害児が多数発生します。貧困という言葉だけでは説明できない、『食料の安全保障』という点に問題があるようで、子どもに必要な食材が届くような社会構造になっておりません。我々は、草の根レベルでこの問題の解決を目指して活動を実施しております。興味のある方は、是非コンタクト下さい。
社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院 対外協力室・小児科医師
ラオス、マラウイのプロジェクトにて、主に医療に関するアプローチ方法のアドバイス。調査方法についての相談・助言。
2018年から聖マリア病院に入職し、ラオス、マラウイの栄養改善プロジェクトに小児科医として参加している足立基と申します。
これまでJICAやSatreps(地球規模課題対応国際科学技術プログラム)のODAで、タンザニア、バングラデシュ、ガーナなど国々で母子保健分野に携わって参りました。
ISAPHのラオス、マラウイのプロジェクトサイトを訪問して印象深かったのは、日本の保健活動と同じきめ細やかな活動を展開していることでした。しかし「日本人が居たから出来た」のではサステナビリティが無いので、村人が自らお金を出しても欲しがる養鶏や昆虫養殖のノウハウを確立して根付かせることを目指しています。農業を通して食材を確保しつつ、栄養改善につなげられるように微力ですが、努力してまいります。
早稲田大学 人間総合研究センター 招聘研究員、非常勤講師
ラオスおよびマラウイのプロジェクトにおける医学的・疫学的な視点からの問題分析や調査方法についての相談・助言
ISAPHのプロジェクトは、成果を科学的に証明することにも重点を置いています。「住民に役だった、喜ばれた」という、プロジェクト担当者の印象だけではなく、活動と結果の関係を客観的にモニタリング、評価することを大切にしています。それ故に私のような疫学を専門とする医師が長年にわたり業務を担当させていただいております。このような活動方針を取り入れているNPO活動は、まだ少数派です。今後もプロジェクト評価といった側面からISAPHの活動に更なる貢献ができれば、と思っております。
青森県立保健大学大学院健康科学研究科 国際地域栄養研究室 准教授
ラオスおよびマラウイのプロジェクトにおける母子の栄養改善にかかる介入方法や調査方法についての相談・助言
ラオスでは都市部と農村部の格差が拡大しており、農村部では依然として5歳未満児の 栄養不良の割合が高く、母子の栄養改善が重要な保健課題となっています。私は2017年に、同国カムアン県のISAPH「地域母子保健改善プロジェクト」の活動地域において開始された「食生活改善プロジェクト」へ地域住民(特に乳幼児)の栄養改善のための技術支援を目的として短期出張させていただきました。ISAPHは、県および郡保健局との協働のもと、 地域住民のニーズを的確に把握した上で活動を進めることを徹底し、 対象地域の母子の栄養状態の改善に貢献していると感じています。 これからもISAPHの草の根活動に協力してきたいですし、さらなる発展を期待しています!
NPO法人 食用昆虫科学研究会 理事長
昆虫養殖を通じたラオス農村部の保健栄養問題への多面的アプローチ
・2017-2019 味の素ファンデーション『食と健康』国際協力支援プログラム
家庭菜園昆虫養殖事業 昆虫専門家
・2020-2023(予定) JICA草の根パートナー型 昆虫養殖普及プロジェクト
プロジェクトマネージャー兼昆虫専門家
日本で昆虫食を研究し「昆虫には栄養がある」と普及活動をしていた私に、
「ラオス農村部では昆虫が食べられているが栄養が不足している」という問題を
示してくださったのは当時ISAPH事務局長の磯さんでした。
2017年からの栄養プロジェクトにお誘いいただき、初めてラオスの状況と国際協力の第一歩を踏み出すことができました。昆虫食文化のあるラオスがどのような保健の問題を抱えているのか、それを昆虫を養殖する中で、直接的、間接的にどのように栄養とつなげていくか、前例のない新しい挑戦を続けさせていただいています。ラオスでの持続可能な栄養支援の新しいモデルとなるよう、これからも一緒にがんばりましょう!
長野県立大学健康発達学部 准教授(専門:公衆栄養学)
マラウイのプロジェクトにおける栄養学の視点からの問題分析、調査方法や栄養改善活動への相談・助言
本プロジェクトの開始(2018年)からお世話になっています。マラウイに行くのは20年振り(JOCV栄養士隊員経験あり)で当時のことを思い出しつつ、協力できることは大変光栄で、貴重な機会を与えて下さり、ありがとうございます。
さて本プロジェクトは、特に離乳期以降の子どもたちがいろいろな種類の食品を食べて元気に成長することを目的としています。子どもの食事を豊かにするには、その母親・家族の食事、食事に関する態度を変える必要があります。活動では母親・家族への教育のほか、周囲の環境整備として、野菜栽培、養鶏などを行っています。今年度の訪問では山本さん、池邉さんはじめ現地スタッフチームは、対象地域の人々と相談しながら、着実に一歩一歩進めていました。人々の行動を変えることは早急には難しいですが、小さくても一つ一つの成功事例を積み上げ、上手くいかなかったところは皆で考えて改善しつつ、継続することが、結局は早道なのだと考えさせられました。
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