2020/8/11

新型コロナウイルス感染症の時代における当法人の運営について

ISAPH理事長 小早川 隆敏

                              

ラオス:ロックダウン初日、
活動地サイブ―トンへの道路も封鎖された様子

マラウイ:感染予防対策をして、
子どもの体重測定

ラオス:警察・兵士・保健師が、通過する人の
移動許可証と体温等のチェックを行う

平素より当法人の運営にご支援をいただきまして、心より御礼申し上げます。

現在、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)が、世界規模で爆発的に拡大しています。日本国内においては5月25日に全国的に緊急事態宣言は解除となり、県をまたぐ移動についても徐々に緩和されつつあります。しかしながら、世界に目を向けると、今まさに感染が拡大している地域もあり、終息の見込みは立っておりません。

COVID-19が加速しはじめた2020年3月、関係者間で検討した結果、ラオス人民民主共和国およびマラウイ共和国に駐在している職員については、安全を最優先として帰国させることにしました。一方で、各国に於ける活動は、インターネットを介した現地職員への業務指示、ネットバンクの利用による活動費送金などの仕組みを整えることができましたので、日本国内から事業を継続する体制は整えております。幸いなことにラオス・マラウイ両国において、今のところ大規模な感染拡大は起こっておらず、発生した患者は近隣諸国からの出稼ぎ労働者などが主なようです。また、ISAPHの現地職員やその家族がCOVID-19に感染したという連絡は届いておりません。それぞれの国の方針で、外出禁止などの措置が取られていた時期もありましたが、現時点においては、農村部で暮らす母親や子どもたちへ、私たちの支援を届けることができていることをご報告いたします。

しかしながら、当感染症の第2波、第3波の恐れがあることも示唆されておりますので、今後について不透明な部分があることも確かです。新しい感染症の影響に無防備な、農村部で暮らす住民の健康的な生活を支えることはもちろん、現地職員や邦人職員の安全も確保しつつ、支援を届ける方法を模索していかなくてはいけません。COVID-19と共棲せざるを得ない未来は、これまで以上に難しい課題に直面することになりますが、国際保健医療協力を担う団体として、この未曽有の事態に対処すべく、関係者全員が一丸となって対応を進めていきたいと思っております。どうぞ、引き続き、私どもの活動を支えていただければ光栄に存じます。

末筆になりますが、この世界規模での緊急事態において、各国の医療従事者は人々の命を守るため日夜身を削りながら働いていると理解しております。ISAPHを支えてくださる方の中にも多くの医療従事者がいらっしゃいます。COVID-19の脅威に立ち向かっているすべての医療従事者の皆様に、改めて心からの感謝と敬意をお伝えしたいと思います。