2015/10/7

ラオス国カムアン県サイブートン郡でパイロット調査を実施

ISAPH事務局  齋藤 智子 

母親への聞き取り


村の風景


松葉先生からデータ分析方法の指導を受ける


県保健局を表敬訪問


2015年9月9日から約1ヶ月間ラオスへ派遣されました。2005年からISAPHがセバンファイ郡保健局と協力して活動してきた母子保健プロジェクトが今年12月で終了し、来年からサイブートン郡で新しくプロジェクトが開始される予定です。新プロジェクト開始前には調査により活動地域の特に母子の保健情報を収集し、その情報によって活動の骨組みを考える必要があります。今回のパイロット調査は本調査前に行う模擬調査のようなもので、調査者は問題なく対象者へ質問することができるのか、対象者は質問の内容を理解して答えられるのか、ひとつの質問票に何分くらいかかるのか、調査対象の世帯間の距離はどのくらいかなど、本調査をスムーズに進めるにはどのようなことを修正すべきかを把握するために必要な作業です。今回の私の派遣目的はこのパイロット調査を支援することでした。

サイブートン郡へはISAPHラオス事務所から車で約2時間かかります。パイロット調査当日は早朝タケク市を出発し、マハサイ郡の風光明媚な山々を見ながら快適に1時間ほど過ぎたあたりから、突然でこぼこの舗装されていない道路になり、前日の雨で道路はとてもぬかるみ、立ち往生している車やトラックがあちこちに見られました。パイロット調査は郡保健局から調査者2名と彼らの監督者1名、ISAPH職員3名(トンスックさん、赤羽さん、齋藤)とカウンターパートのソムサヌック氏で実施しました。チームは2チームで3村15名の5歳未満の子を持つ母親にインタビューをしました。道案内は村の女性同盟の方と保健ボランティアがしてくれました。訪問した村々はセバンファイ郡の村と比べて自然が多く、住民ものんびり暮らしている印象を受けました。ひとりのインタビューには約30~40分かかっており、予定していた15人のインタビューを終了したのが、午後6時ころでした。今回のパイロット調査で把握できたことは、母親へのインタビューなのに周りにいた家族が代わりに答えていたり、得られた回答が回答項目に該当しないものがあったり、調査者の質問内容の把握がまだ十分でなかったことなどでした。

パイロット調査が終了した9月下旬に聖マリア病院国際事業部部長・ISAPH理事の浦部大策先生と松葉剛先生がカムアン県へ来られました。疫学が専門の松葉先生からは今回のパイロット調査で把握できた点を基に改善策の助言を受けました。また、データ入力フォームの作成、入力方法、分析方法まで具体的なご指導をいただき、大変勉強になりました。浦部先生はパイロット調査の実施状況把握、本調査に向けての修正点の助言を始め、サイブートン郡での新プロジェクトに関するラオス政府とのMOU(了解覚書)の内容に関してISAPHラオス事務所長の武繁氏と話し合いをしました。

本調査は10月5日から4日間実施いたします。調査結果については、またISAPHよりご報告いたします。