皆さんこんにちは。ISAPHマラウイ事務所の浜中です。
私は、2020年から約3年半、ISAPHマラウイ事務所で業務調整員として勤務をしていましたが、この度、2023年8月21日より、マラウイ南部で実施されている独立行政法人国際協力機構(JICA)のプロジェクト「SATREPS マラウイ湖国立公園における統合自然資源管理に基づく持続可能な地域開発モデル構築プロジェクト」の専門家(業務調整)として派遣されることとなりました。ISAPHの母体である聖マリア職員としての派遣なので、派遣終了後はISAPHでの活動に貢献できるような経験を経て戻ってきたいと思っています。
ISAPHに入職し、マラウイ事務所の一員として勤務を始めた頃は、コロナ禍で右も左もわからないまま遠隔業務を始めました。ISAPHの職員の方々や、現地スタッフ、ご支援をいただいている方々のおかげもあり、約3年半、たくさんの経験を積むことができました。
中でも、前プロジェクト(母と子の「最初の1000日」に配慮したコミュニティー栄養改善プロジェクト:JICA草の根技術協力事業)のエンドライン調査の実施がとても印象に残っています。プロジェクトの後半からISAPHで勤務開始でしたが、最初の1年はコロナ禍ということもあり、マラウイへ渡航できず日本―マラウイ間はオンラインで連絡を取り合い活動内容や進捗などを確認していました。そして「ようやく渡航できる」という段階でエンドライン調査の準備に取り掛かりました。渡航前には、オンラインではやり取りをしていた現地スタッフですが、渡航後、初対面のスタッフたちとどこまで協力してエンドライン調査を実施することができるのかすごく不安でした。しかし、始めてみると雰囲気も掴むことができ、スケジュール調整なども含め問題なく調査を実施することができました。マラウイ人スタッフの調査スキルや、コミュニケーション能力、柔軟な対応にとても助けられました。
この調査を皮切りに、受託調査などマラウイ事務所で実施する調査をメインに担当するようになりました。8月からの派遣先であるプロジェクトでは、ISAPH同様、日常的に現地にいるカウンターパートやリサーチアシスタントが実施する調査のをサポートや、短期で滞在する専門家の方々のスケジュール調整などをするのが主な業務になります。そのため、ISAPHで経験したことも大いに活かせるのではと思っています。
現在、この記事はISAPHを離れてから執筆をしていますが、「ISAPHでの仕事、すごく楽しかったなぁ」と思い返すとともに、「新しい仕事をこれから2年間やり切れるのか・・・」という不安も感じています。ただ、自分で一度外に出て、新たな経験を積んでこようと決めたので、「とにかくやってみよう!」と、その度に前を向くようにしています。
一旦、ISAPHからは離れることになりますが、充実した経験を得て、またISAPHに戻ってくることを楽しみにしています。最後になりますが、これまでご指導・ご助言いただきました皆さま、また、ISAPHへのご支援・ご寄付をいただきました皆さまへ心から感謝いたします。ありがとうございました。
ISAPH マラウイ事務所 浜中 咲子