東南アジアの国 ラオスとの交流

現在NPO法人ISAPH(International Support and Partnership for Health)では、国際保健事業として、ラオスでの活動を始めたところです。皆さんはラオスという国をご存知ですか?ラオスには人間の心にやすらぎを与えてくれる何かがあるとよく言われます。ラオスはインドシナ半島に位置し、周りを5つの国に囲まれた内陸国で、森や川などの自然に囲まれた素朴な国です。国土面積は本州と、また人口は福岡県とほぼ同じくらいです。その中で68の少数民族が暮らしています。そのようなラオスにおいて、私たちISAPHがこれから行う活動として、①人材交流事業、②健康教育普及活動、③地域での保健医療体制の強化を計画しています。

これらの活動の先がけとして、ラオス国保健省官房次長のナオ・ブッター氏を日本にお招きし、3月10日には聖マリア病院を訪問していただきました。同氏は、ラオス最南部のアタプー県出身で、選抜試験により首都ビエンチャンのフランス語学校へ進学、その後フランスや東ドイツでそれぞれ麻酔学や公衆衛生学を学ばれました。当時のラオスは首都のビエンチャンといえども電気や水が十分に引かれておらず、そういう時期に地方で郡病院・郡保健局長も経験されたという方です。

日本での滞在期間中、東京では在日ラオス大使館、JICA本部などを表敬訪問され、聖マリア病院東京事務所(兼ISAPH 事務所)にもお寄りいただきました。また、聖マリア病院では、井手理事長、藤堂病院長、浦部国際協力部長、田中企画部長、山田看護部長などと懇談されました。この懇談の中では、ISAPH がNPO法人としての独自性を保ちつつ聖マリア病院やJICAなどとも提携・協力して、ラオスでの保健医療活動の相乗効果を目指すことなど活発な意見交換がありました。また、病院内を見学され、特に母子総合医療センターの充実に興味をもたれていました。

今回の訪問を通して深めていただいたISAPH や聖マリア病院の国際協力活動についての理解を踏まえ、今後のラオスでの活動に精一杯取り組んでいきたいと思います。

「ルルドの聖母」より