NPO法人ISAPHの設立母体である聖マリア病院の井手理事長がラオスを訪問し、ISAPHの小早川理事長、聖マリア病院国際協力部の浦部部長が同行されました。
聖マリア病院は、新臨床研修医制度に基づく研修病院であり、その豊富な国際協力の経験を活かして「国際保健コース」が設定されています。また、このコースの海外現地研修については、有力な候補地としてラオスが想定されています。浦部部長はラオス滞在期間中に、現在実施されているJICA保健プロジェクトなどを視察し、またISAPHの理事としてラオス駐在者へ今後の活動の進め方などについて指導や助言をいただきました。
この「国際保健コース」では、“地域医療という視点から、地域やそこに住む住民への保健・医療の改善を図るために、地域の現状把握と問題分析、活動計画の作成手順を理解し、実際に計画を立案し、その妥当性を協議することができる” ことを目標とされています。今回、訪問した施設は、ビエンチャン特別市のJICAラオス事務所(保健担当衣斐さん)、子どものための保健サービス強化(キッズスマイル)プロジェクト(岩本リーダー)、セタティラート病院(シニアボランティアの富岡さん、竹村さん)、看護助産人材育成強化プロジェクト(望月専門家)、ビエンチャン県のキッズスマイルプロジェクト(曽根専門家)、そしてカムアン県の保健局(県病院・母子保健課・拡大予防接種課・マラリア寄生虫対策課・結核対策課)などです。
浦部部長の視察に同行して、状況を把握するための調査・質問の視点や論理的な思考方法を学ぶことができました。また、浦部部長の豊富な国際協力の経験に基づく適切なアドバイスをいただき、これからの活動を進める上で大変参考になりました。
今後は、第1回目となる臨床研修医の受け入れや、聖マリア病院の保健医療人材のスタディーツアーなどが予定されております。引き続き、聖マリア病院とりわけ国際協力部との連携が欠かせないと感じております。よろしくご協力のほどお願いいたします。