昨年8月からマラウイにてプロジェクト調整員として赴任しておりましたが、この度10月をもって業務を終了し日本に帰国いたしました。
マラウイでのISAPHの「子どもにやさしい地域保健プロジェクト」は一昨年に始まったばかりで、どうすればより地域に根差す活動になるのかと試行錯誤しながら活動を広げていく日々ではありましたが、それと同時にボランティアなど地域の人々と一から作り上げていく面白さを味わうこともできました。プロジェクトの活動が拡大するにつれ、最初は栄養のことにあまり関心を示さなかったボランティアからも、「研修で学んだことを取り入れて、家でも子どもの食事を準備するようになり、子どもが病気になりにくくなった」などという声も聞かれるようになりました。栄養の問題はなかなか目に見えにくいものですが、今後も栄養改善の取り組みが住民たちの手によって続いていくことを願っています。
マラウイでの地域保健活動は、現地の保健局や医療機関の協力なしには成り立ちません。プロジェクトの実施にあたり、地域の現状を踏まえた上で、いつも様々な助言や協力をしてくださったムジンバ県病院やエディンゲニヘルスセンターのスタッフに深く感謝しています。またボランティアや地域住民と一番近いところで活動をする現地スタッフの存在も、なくてはならないものでした。若さあふれる彼らの今後の更なる活躍を願っています。
最後になりましたが、これまでご指導・ご支援くださいました皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
ISAPH Malawi 片岡 えりか
マラウイ事務所スタッフと