「国際協力フェスティバルin能古島」に参加して

2015年5月9日、10日に福岡県の能古島で開催された「国際協力フェスティバルin能古島2015」に参加してまいりました。国際協力・国際貢献の現状や必要性を身近に感じてもらうために能古島青少年育成協会が主催し行われたイベントで、九州を拠点に活動するNGO・NPOや国際機関などが参加しました。

会場は海が目の前に広がる能古島のキャンプ村海水浴場です。立ち並ぶバンガローでは各団体が工夫を凝らして展示を行い、各国の珍しい料理や能古島の甘夏100%生絞りジュースを販売する模擬店、ネイティブ・スピーカーによる英語教室、地引網漁体験などもあり、食べて遊べて学べる盛りだくさんの内容に、多くの来場者で賑わっていました。

ISAPHは、活動を支援していただいているiサイクルの皆様と一緒にバンガローでの活動紹介やパネルディスカッションへの参加、活動講演を行いました。特に印象に残ったのが、iサイクルの学生ボランティア3名による活動講演です。iサイクル活動に参加するに至った経緯や、活動に対する想いを真摯に伝える姿に、涙を浮かべて聞き入る参加者もいるほどでした。講演をした3名の他にも、今回たくさんの学生ボランティアに参加していただき、彼らのきびきびと立ち働く姿や、来場者への丁寧な対応は非常に頼もしく、iサイクルが大切にしている「心の育成」ということを感じずにはいられませんでした。

私たちのバンガローには数えきれないほどの来場者が訪れ、活動説明に真剣に耳を傾けてくださいました。中高生や親子連れの方が多かったように思います。普段は事務所内での仕事が多い私にとって、ISAPHの活動に興味を抱いてくださる方々と直接触れ合える貴重な経験となりました。

そしてイベントが無事に終わり、写真を整理しながら楽しかった2日間を思い出していたある日、嬉しいお知らせが飛び込んできました。私たちのバンガローを訪れ、スタッフが持参したマラウイの民族衣装を着て撮影に応じてくれた可愛らしい女子中学生3人組が、学校で有志を募り「国際協力部」を立ち上げたというのです!国際協力フェスティバルからわずか数日でここまで成し遂げた彼女たちの行動力、そして志の高さに胸が熱くなりました。これから様々な課題に直面すると思いますが、仲間たちと協力しあいながら乗り越えていってくれると信じています。

いつでも、いくつになっても、「誰かのために何かをしたい」という想いがあれば、できることがあります。それは決して大げさなことではなく、私たち一人一人がほんのささやかな一歩を踏み出すだけで未来が変わっていくということを、多くの方々と共感できたイベントであったと思います。

最後になりましたが、このような素晴らしいイベントに参加する機会をくださった能古島青少年育成協会の伊高様、出展にご協力いただいた皆様、来場者の皆様、国際協力フェスティバルin能古島に関わる全ての皆様に感謝を申し上げます。

 

ISAPH事務局 石原 潤子

講演をするiサイクル学生ボランティアの岩松和歌子さん

国際協力部を立ち上げた福岡市立友泉中学校の3名

イベント終了後の記念撮影

たくさんのメッセージをありがとうございました