災害緊急支援:台風の被害による支援物資の寄贈

2017年9月15~17日にかけて、ラオスに強力な台風が到来しました。一部の地域では、家屋や電柱が損壊し、田んぼの作物にも大きな被害が及んだとのことでした。私たちが活動するカムアン県サイブートン郡も、この台風の被害を受けた地域の一つで、色々なところで被害が発生し、行政からISAPHに支援要請がありました。

被害状況を確認したところ、サイブートン郡内では建物の損傷が激しいとのことから、屋根材を寄付することに決定しました。サイブートン郡の行政官と支援の対象先について話し合いを行い、郡の中心部から車で1時間30分ほどかかる村の小中学校の屋根材を支援することになりました。その学校では、校舎の屋根の大部分が台風で吹き飛んでしまい、授業中の雨風をよけることができず、子どもたちが困っている状況でした。ISAPHは10月20日に校舎の屋根全面(トタン屋根250枚)を寄付し、現在、屋根の張り替えをしています。自然災害は、場所を問わずどのような人にも訪れる可能性がありますが、ラオスの遠隔地では、資金・資材の問題から復旧に時間がかかり多くの住民が不便を余儀なくされる場合もあります。ISAPHでは、住民の健康を守る活動を展開する一方で、このような自然災害による被害にあわれた方々へもできる限りの支援をしています。

ISAPH LAOS 佐藤 優

屋根が吹き飛び、利用できなくなった校舎

災害から一ヵ月がたった時点でも、
資金・資材の問題から修理できずにいた

当学校に通学している生徒たち
(小学校と中学校が併設)

サイブートン郡の行政官・学校の教員への
トタン屋根の寄贈式

寄贈したトタン屋根