ISAPHラオス事務所では、カムアン県サイブートン郡で母子保健の向上を目指し、現地の保健医療スタッフと一丸となって活動を行っております。この度、ご寄付いただいた白衣・術衣等を、サイブートン郡病院で勤務するスタッフに配布しましたのでご報告いたします。
ユニフォームを新調するにあたり、古着とはいえ、まだ十分に着られるたくさんの白衣や術衣を捨ててしまうのはもったいない。どこかに必要としている人たちがいるのではないか、との思いでISAPHにお電話をくださったのは、大阪市生野区にありますパークデンタルクリニックの朴先生です。段ボール箱いっぱいに詰まった様々なデザインの上着やパンツを、ラオスに行くISAPHスタッフの手で大切に運び、無事にサイブートン郡の病院を管轄する保健局長へお渡しすることができました。同席していた郡病院のスタッフの方たちは、日本のユニフォームがどんなデザインなのか興味津々の様子で、さっそく試着していましたので写真を撮らせていただきました。こうして見ると、ISAPHの日本人スタッフと区別が難しいように思いませんか。
ラオスの保健医療職の女性の多くは、シンと呼ばれるラオスのスカートに、上は白衣を着るスタイルで働いています。一見すると、それはそれで美しく、ラオスの貴重な文化を表現していることがわかります。しかしながら、患者さんへのケアをはじめ、シンは仕事をする際に必ずしも動きやすいとは限りません。郡病院のスタッフに「仕事の時は、シンを着なくてはいけないの?」と尋ねてみたのですが、実はユニフォームを購入する十分な予算がないとのことでした。日本においても、ナース服はパンツスタイルが多くなっている印象です。仕事中は動き回ることが多い医療職の方々ですので、今回の贈り物は、これからきっと活躍してくれることでしょう。
ISAPHの活動は、村で子どもたちの身長・体重を計測したり、妊婦健診を行ったりとアウトリーチ活動が主な内容で、それらのスタッフは病院で働く医師・看護師・助産師などです。この度のご寄付は、彼らのやる気も引き出してくれるものになったと感じています。パークデンタルクリニックの朴先生およびスタッフの皆さまの温かなお気持ちに対して、心から感謝を申し上げます。
※現在、白衣等のご寄付は受け付けておりません。
早速ユニフォームに身を包んだサイブートン郡病院スタッフと
感謝の気持ちを込めて