JICAシニアボランティアの小田容子さんがラオスでの活動を見学され、レポートと写真を送ってくださいましたのでご紹介いたします。
ISAPH LAOS
ISAPHの活動を見学して
シニアボランティアとして、2013年10月からラオスのビエンチャンにある寄生虫研究所で仕事をするうちに、この国の農村での住民の暮らしや、地域保健の様子等について知りたいと思うようになりました。今回、ISAPHのおかげでその願いを叶えてもらうことが出来ました。
私が見学させていただいたプログラムはカムアン県セバンファイ郡で実施中の母子保健事業の一環として行われた、母親と子どもたちの健康を守る村のヘルスボランティア(以下VHVと略)の研修でした。普段は家庭の主婦であったり、農業や漁業に従事するお父さんでもある参加者達は、常日頃自分の村の人々から、最も身近な健康についての相談役として頼りにされており、研修が始まると熱心に学ぼうとする姿には自信と誇りが感じられました。VHVの多くは小学校卒業程度の教育しか受けていないと聞きましたが、体重測定の結果をグラフに記録するなどの難しい作業にも真剣に取り組み、わかるまで質問する姿が印象的でした。
私は過去にネパールで母子保健事業に関わった経験があり、村の保健ボランティアと一緒に仕事をしたことがありますが、その頃を思い出し、宗教や文化、地理的条件の違いはあっても、同じアジアの途上国の農村で活動する地元のボランティア達の心意気には通じるものがあるように感じました。彼らが今後もラオスのコミュニテイの人々の健康を守る牽引力としての役割を担っていく事は間違いなく、それを私も陰ながら応援したいと思いました。
最後にこのような貴重な機会を与えてくださったISAPHの東京事務所およびラオス事務所の皆様に心よりお礼を申し上げます。