はじめまして。このたび、プロジェクトマネジャーとしてISAPHラオス事務所に赴任致しました佐藤優と申します。ラオスでの活動は、今回で2回目になります。4年ぶりのラオスの日差しに懐かしさを覚えながらも、これから取り組んでいくプロジェクトへの責任から、少し緊張しています。
ラオスの多くの地域では、日本のようにたくさん病院がありません。そのため、人々の健康を守る役割は、主に行政が担っています。それぞれの郡(日本でいう市町村のような広さ)には病院・保健局がありますが、交通機関の整備もなく道路も舗装されていないため、アクセスは容易ではありません。そのため、保健センターという施設を幾つか設けて、そこでお産や健診ができるようにもしています。しかし、それでもまだ治療費を払うことができない人や、歩いて数時間くらいかかる村に住んでいる人もいます。このように、ラオスの人々の健康を守るには、住民の知識や文化のみならず、環境や社会の仕組みなどの要因にも目を向けなくてはなりません。
次の活動地であるサイブートン郡に、どのような保健課題が潜んでいるかはこれから明確にしていきますが、ISAPHでは、現地のスタッフや住民と一丸となって解決策を考えていきます。先日、サイブートン郡の保健局長にご挨拶をして参りましたが、ISAPHからの支援を待ち望んでいたように感じました。もうすぐ活動が始まりますが、ラオスの太陽に負けないくらいの熱い心で、住民の健康を考えていきたいと思います。
ISAPH LAOS 佐藤 優
元気いっぱいのラオスの子どもたちと