ラオスの村に根付く母子保健事業を目指して

はじめまして。7月末にISAPHラオス事務所にプロジェクト調整員として赴任しました木村江里子と申します。今回は3歳の娘を連れての赴任なのですが、公私ともにチャレンジングな状況であるにも関わらず、ラオスで活動する機会を与えてくださり、温かいサポートをしてくださっている関係者の方々に心から感謝しています。

私自身、近年はアフリカでの滞在が多かったため、久しぶりのアジア、その中でもアジア最後の桃源郷と言われるラオスの街並み・人・風景に自然と癒されています。

ISAPHは今年から活動地をサイブートン郡に移し、対象村において草の根レベルでの母子保健事業を展開しています。村の母子保健分野の課題としては、村民の健康に関する知識不足、地域保健サービスの脆弱さ、医療施設へのアクセスの地理的・経済的問題、古くから伝わる慣習による健康への悪影響など様々なものがあります。

これらの問題を効果的に改善していくためには、様々なアプローチを組み合わせて包括的な取り組みをしていく必要があります。ISAPHが活動を終えた後の継続性やインパクトを考えると地域保健システムの強化は必要不可欠ですが、それに加え、既存のリソースを活用してラオスの村に根付く継続性・発展性のある仕組みづくりにも取り組んでいければと考えています。

近い将来、活動の達成感に浸りながら、娘とともにメコン川に沈む夕日をのんびり眺める日を夢見て、これから日々の業務に邁進したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

ISAPH LAOS 木村 江里子
サイブートン郡保健局職員と