保健医療経営大学での講義
平成25年7月16日に学校法人ありあけ国際学園保健医療経営大学の保健医療経営学部教授の伊達先生のご依頼によりISAPHの活動についても含めた「国際協力」をテーマとした講義を行う機会を得ました。昨年に続き2回目の講義です。国際協力についての知識があまりない学生が対象という前提での講義ですので、日本の政府開発援助(ODA)についてからNPOなどの民間の援助について、そして官民一体による援助する側の変化から、開発途上国の援助の受け入れ方の変化なども含め、国際協力全般について説明しました。また、ISAPHがラオスやマラウイで実際に行っている活動も紹介し、現場の声も聞いて頂きました。特に今回は私たちが目指す援助の在り方について、「国際協力は、ただ単に技術的な移転だけでなく、最終的には意識の改革を目指すものである」ことを、例をあげ説明しました。ISAPHの協力方針は、お金や物の援助ではなく、技術的な協力を基本としています。しかし、私たちがラオスやマラウイのカウンターパートに伝えたいことは、住民の健康のためには何が必要かという意識を常にもって、住民と向き合う姿勢です。これが根底にあることにより、彼ら自身の努力も実り、援助もより有効に生かすことができます。これはなかなか簡単なことではありませんが、学生の皆さんにはこのことを知ってもらいたいと思いました。
今回も講義後に9名の学生の皆さんから感想を頂きました。感想では「国際協力について理解ができた」、「援助を受ける側、行う側の変化が分かった」、「相手国の文化や習慣を理解して行う援助の重要性が分かった」、「ISAPHの現地での活動は意義のあるものだと思った」といった声がありました。9名の内4名の学生さんが、「技術だけでなく意識の改革が重要であると感じたと」書いてくれていたのを拝見し、少なからず意識改革の重要性について理解してくれた学生さんがいたようで、安堵しました。
このような機会を与えて下さった伊達先生に心からお礼申し上げます。このような講義により国際協力の理解を深めてもらい、ISAPHの活動を知ってもらえるよい機会となるよう今後も努力したいと考えています。
ISAPH事務局 磯 東一郎
講義の様子