福山職員のラオスレポートVol.2 行きつけ

タケクは途上国の田舎町にしては、食生活には恵まれている。ISAPHラオス事務所の近くには390円で食べ放題のシンダート(ラオス風焼き肉)や100円で食べることができる麺屋がある。また、自転車で7分の街の中心地に行けば、タイ料理・西洋料理・中華を食べることができる。そこに行くまでにも、小さい食堂がいくつもある。その中で、1度食べて食あたりをおこさなければ、必然的に常連になるのが途上国で生きていく知恵だろう。(まあ、食あたりをおこしても、原因はほぼ分からないことが多いのだが)

タケクのレストランは、どれ一つとっても日本人の基準から言えば不衛生である。そのため、自分のお腹に合う場所を見つけておくことは大切である。(そう思っているのは私だけか?)そんな私の行きつけの麺屋を紹介したいと思う。

ISAPHラオス事務所から徒歩30歩、名前は知らない。そもそも名前などないかもしれない。メニューは6つ。ラオス語が出来ない私でも、フーかカオピアクの名前だけ覚えておけば、麺がでてくる。

この店のフーにはたっぷりの生野菜(キャベツ・ドジョウインゲン、得体の知れない生野菜、日替わり野菜)がついてくるが、カオピアックにはついてこない。まあ、新鮮な野菜でもなさそうだが。普段自炊はしていないので、自分の健康を考えると必然的に野菜が付いてくるフーを食べることになる。最近は、昼か夜に必ず行く。別に旨いというわけではない。近い、ただそれだけだ。強いて言えば近所付き合いか。ラオス人は、元の味や色が変わるまで、調味料を入れている。しかも辛いものをたくさん入れて、砂糖を入れる。理解しがたい味にして食べる。私は、酢、胡椒、七味を入れてシンプルに食す。そして、スープが熱いうちに生野菜を入れて、生野菜を殺菌して食べる。その殺菌したスープも胃の中に流し込んでしまうのだが…

私が店に入ると、いつも座る席の扇風機が回り始め、店員はフーを作り始める。もう言葉はいらない。店員は毎日訪れる不審な日本人を、時間外の夜でもあたたかく迎えてくれる。

ISAPH LAOS 福山 修次

たっぷりの野菜がついたフー