010年7月17日(土)、聖マリア学院大学(福岡県久留米市)にて保健分野における国際協力シンポジウム- 国際協力の現場から(ラオスでの国際保健協力活動)- を開催しました。
はじめに、ISAPH理事長の小早川先生から今回のシンポジウム開催に至る経緯、主旨等が説明され、その後、今回のシンポジウム座長である学校法人ありあけ国際学園保健医療経営大学学長の橋爪先生が、国際協力分野との関わりが少ない人たちにも理解しやすいように分かりやすく基本的な保健医療分野における国際協力についてお話されました。
特別講演では、ラオス国カムアン県保健局局長のトーラカン先生が「ラオス保健政策とその課題」について国の保健政策に基づいたカムアン県の保健事業、特に母子保健事業に関して、また、同保健局保健サービス発展課ISAPH顧問のカムコン先生が「地方における保健活動」について郡レベルでの具体的な保健活動を多くの活動写真を用いて発表されました。
活動報告では、元JICA専門家で現在聖マリア病院勤務の帖佐徹先生が「ポリオ根絶事業を中心にラオスにおける日本の保健協力の歴史」、NPO法人じゃっど事務局長の帖佐理子先生が「ラオスにおける保健教育活動」について、また、ISAPH Laosプロジェクトマネージャーの岩田さんが「生き生き健康村づくりプロジェクト活動」と題して、カムアン県で行っている母子保健プロジェクト、JICA草の根技術協力事業や今後の課題などについて報告しました。
発表終了後の質疑応答では、活発な意見交換が行われラオスにおける保健医療事情を理解するうえで非常に有意義な時間となりました。
今回は80名あまりの方々にご参加いただき盛況の会となりました。今回の国際シンポジウム参加が皆様方にとってラオス国、国際協力、開発途上国における保健医療に関して少しでも興味を持っていただく機会になることを願っています。
最後になりましたが、今回のシンポジウム開催にともない企画・運営を手伝っていただいたスタッフや学生の皆様、関係者各位、演者の先生方に深く感謝いたします。
コブチャイ ライライ(ありがとうございました)。(楾清美)
ISAPH 東京事務所
講演の様子
質疑応答の様子