ラオス、カムアン県にてインターンシップ開始のご挨拶

はじめまして。この度7月から約半年間NPO法人GLOWの海外インターンシップとしてラオスの母子保健事業に関わらせて頂いています百合澤順子と申します。今まで山梨県や鹿児島県の離島で助産師や看護師として主に病棟で勤務した経験しかなく、国際協力として長期で海外に滞在するのは初めてです。

フィールドワークに参加させて頂き、日本では当たり前に行われていた妊婦健診や乳幼児健診、予防接種等の保健活動が、こちらではその必要性から理解してもらい、参加してもらう、健康を自分たちの手で守る意識付けをする、という今まで考えたことのない問題に触れ、多くの刺激を受けています。

地域医療保健とは何か、国内や海外で考える機会を頂き、改めてその地で住民が住民らしく生きる道を考えさせられます。国や地域毎に抱える問題の背景には、文化や歴史、政治、医療保健政策、地理的問題等多くの因子が絡んでいると思います。その一つ一つを理解し、現状を捉えどう医療保健問題にアプローチしていくのか、地域毎に考えていく難しさと楽しさを実感しています。また、災害支援、物資支援、活動支援等、様々な支援のかたちがあると思いますが、一時的な支援とは異なり継続的に住民たちの健康を守るためには、地域に入り、住民や政府・保健局と関係性を築き、共に考え、少しずつ改革された長年の過程があってこそだと感じています。

まだまだ現地の言葉もわからず、現地スタッフに助けて頂き、教えて頂くことも多いですが、活動や生活を通して学んで参りたいと思います。今回は研修を受け入れて下さり関係者の皆様には大変感謝申し上げます。私にできることがあれば精一杯させて頂きたいと考えています。どうぞよろしくお願い致します。

ISAPH LAOS 百合澤 順子
現地スタッフと共に靴の贈呈式に参加