2015/7/7

ラオスの人々と共に

ISAPH LAOS 田川 薫 

カシ地区カシ村で行われた帰国前のバーシーにて


村の子どもたちのナイススマイル


ラオス事務所スタッフと


2015年6月、約2年間にわたるISAPHラオス事務所での任務が終了致しました。ラオスの母子保健活動に携わるのは今回で2度目になりますが、以前は病院での活動が中心だったので、村でのモバイルクリニック活動は非常に新鮮でした。

モバイルクリニック活動とは、ISAPHのプロジェクトサイトであるカムアン県セバンファイ郡の郡保健局職員およびヘルスセンター職員でチームを組み、毎月村を訪れ行う巡回診療です。私たちのプロジェクトサイトは、病院へのアクセスが困難であること、経済状況が貧しいこと、教育を十分受けていないため住民の健康に対する知識が乏しいこと、風習などから、病気になっても病院へ通えなかったり、予防接種や妊婦健診を受けなかったり、自分たちで予防できる病気を予防できなかったりと様々な健康問題に直面しています。そこで、モバイルクリニックでは母子の健康増進を目的とし、5歳未満児の成長モニタリング、妊婦健診、健康教育、予防接種、診療、家族計画などを行っています。

こうした地域に根ざしたISAPHの活動は今年で11年目を迎え、子どもの死亡数の減少、低体重児の減少、妊婦健診受診率の増加、医療施設分娩率の増加、母親の栄養摂取に対する行動の変化といった多くの成果を挙げています。また、数値としての成果以外にも、モバイルクリニックチームの連帯感、村の保健ボランティアや村長の活動に対する理解と協力、ISAPH車輌が到着すると笑顔で駆け寄って来る子どもたち、健康教育に参加している村の人たちの生き生きとした表情など、長年の活動により生み出されたものは大きいと感じています。ラオスでの任務は、ラオス側との意見の違いなどで悩まされることも多々ありましたが、こういった場面に触れると、「私たちにできることはまだまだある」と認識し、活動に対するモチベーションにもつながりました。

活動のほかに、ラオス事務所の現地職員から学ぶことも多々ありました。文化や言葉の異なるラオス人と仕事をすることは、容易ではありません。仕事に対する考え方も異なります。しかし、お互い違うからこそ学べるところは多いと感じました。また、コミュニケーションも非常に大切です。分からないことは教えてもらう、納得いかないことは納得してもらうまで丁寧に説明する、こうしたちょっとしたことが、大切だと感じました。職員がより気持ちよく仕事ができるよう、職場の雰囲気にも配慮することで、どれだけスムーズに仕事が進むかといったことも学びました。

ラオスの人々と共に母子保健に携わることができたことは、私にとって大変貴重な経験となりました。ありがとうございました。最後になりましたが、これまでご支援、ご指導いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。