岡本職員帰国のご挨拶

マラウイ国で「子どもにやさしい地域保健プロジェクト」の業務調整員として2013年8月に赴任し、約1年半プロジェクトの一員としてマラウイで活動させていただき3月中旬に帰国いたしました。以前このプロジェクト地域と同じところで青年海外協力隊として活動した経験があったため、開発途上国で活動する難しさを分かっていたつもりでした。しかし、いざ始まってみるとプロジェクトを進めていくということはその何倍も難しいことでした。こちらの活動の意図がうまく伝わらず身体測定などの村の活動に人が集まらないことは幾度とあり、その度に村人や共に活動をしてくれている現地のマラウィアンと解決策やプロジェクト活動の内容について何度も話し合いを重ね、現地のスタッフ、カウンターパート、村人たちと共にプロジェクトを進めてまいりました。そういった粘り強い活動により、少しずつではありますが村人たちの中に「自分たちの村にいる子どもたちを自分たちの力で健康に育てなければならない」という気持ちが出てきたのではないかと思います。プロジェクトが終わった後も村の子どもたちの成長を見守り支えていくのは村人たち自身です。これからのISAPHの活動が目には見えなくとも村人たちの力として根付いていってくれることを願っています。

最後になりますが、マラウイ赴任中にご指導・ご助言いただきました皆さま、また、ISAPHへの支援・ご寄付をいただきました皆さまへ心から感謝いたします。ありがとうございました。

ISAPH Malawi 岡本 愛 

村のボランティアと共に