福山調整員帰国のご挨拶

この度、約2年間のラオス勤務を終えて帰国しました。ラオスでの活動を通じて、様々なことを経験させていただきました。村の活動では、健康教育を通じて住民が健康に関する知識を深める様子や、活動地区が健康村や発展村に認定される過程を見てきて、ISAPHの貢献度に自信を深めることもありました。村人からのISAPHへの信頼は非常に大きなものでした。ISAPHの活動は約10年の長い歴史に支えられ、また多くの人の努力があって、ここまでたどり着いたものだと思います。その積み上げてきたものを、維持向上させることに携わることができて、充実した時間を過ごすことができました。

しかし、ラオスは未だに後開発途上国の枠組みから抜け出せず、様々な問題が山積しているのが現状です。ある時は、村で健康問題に苦しむ人々を目の当たりにして、助けたくても助けることのできないもどかしさを感じることもありました。ISAPHの活動範囲のものではない支援や協力ができないという制約を含め、援助の難しさや、ラオスの現状を思い知らされることも多くありました。現在、ラオスでは日本をはじめ様々な国のNGOが援助を行っています。今後これらの支援が実を結び、ラオスの人々によりよい生活がもたらされることを願わずにはいられません。

またラオスでの生活では、様々なラオス人にお世話になりました。ラオス語をしゃべることのできない私を何回も夕食に誘ってくれた大家さんや、英語で通訳をかってでてくれた友人をはじめ、多くのラオス人の優しさに触れ、助けられて生活することができました。また、小さな街で生活する外国人同士の交流も多く、多くの友人と出会えたことで、楽しく過ごすことができました。これらの経験を活かして、これからも国際協力に携わっていこうと考えています。最後になりましたが、ISAPHの活動を支えていただいている聖マリア病院並びに関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

ISAPH LAOS 福山 修次 

ISAPHラオス事務所スタッフと