福山職員のラオスレポートVol.5 友好橋

我々日本人スタッフは、長期滞在可能なビザが発給されるまでに数回ラオスを出国しなければならない。タケクでは、タイ行きの舟が出ている。メコン河を渡れば20分程度でタイ国境のイミグレーションを出て行けるはずである。しかし、数年前からこの船はタイ人とラオス人しか乗れなくなってしまった。よって、バスでタイ・ラオス友好橋を渡って出国しなければならない。

この友好橋はメコン河にかかり、タイとラオスをつないでいる。国内にはすでに3本通っており、他にも1本が工事中だ。ここカムアン県の友好橋は3番目に開通した橋である。バスの乗客数によるが、事務所に近いタケクのバス停からタイまでは1時間30分といったところだろうか。

まず橋のふもとのラオス側イミグレーションで降りて出国。イミグレーションを回り込んでいったバスに再び搭乗。そして、友好橋を渡る。平日は乗客もまばらだ。巨大な橋だが車とすれ違うことはほとんど無く、閑散とした印象だ。それでも経済にもたらした影響は計り知れないだろう。3分ほどで今度はタイ側のイミグレーションで降りる。ここでタイに入国だ。また回り込んできたバスに搭乗し20分程度走ると、タイのナコンパノムという町のバス停に到着だ。数分歩けば、タケクにはない近代的なスーパーがある・・・河を挟んだだけで、経済状態の違いを感じることになる。

このスーパーにはラオス人職員お気に入りのドーナツが売っている。このドーナツを心待ちにしているラオス人職員の為に、毎回買っていく。これはISAPHラオス事務所の暗黙のルールである。

1回の出国で15日間のビザを得ることが出来る。私はすでに3回この方法でビザを延長している。ビザの取得までは煩雑な申請が続いたが、やっとドーナツからも解放されそうである。

ISAPH LAOS 福山 修次

橋の手前で、右側通行から左側通行になる

交通量の少ない友好橋