2018/11/28

フィールドトリップ開催
~「現地の人々から現地の人々へ伝える」ことを目指して~

ISAPH マラウイ 池邉 佳織

グループ菜園にて、堆肥の作り方や
栽培方法などをメモする参加者たち

バナナを使った新しいレシピに
興味津々の様子

いたるところで歌って踊る、パワフルな
マラウイの人々

ISAPHマラウイでは、本年7月・8月にプロジェクト地域での把握調査を終え、本格的に活動が始まりました。1つ目のイベントとして、マニャムラ地域住民向けにフィールドトリップを開催しました。フィールドトリップとは、前プロジェクト地域の住民がこれまで培った様々な知識や経験を今プロジェクト地域の住民へ紹介するイベントです。対象者はプロジェクト地域パイロット4村の各村長、グループリーダー、HSA(Health Surveillance Assistant)、農業普及員、地域開発関係者で、成功体験などを共有し、栄養改善プロジェクトへの理解を得るとともに彼らのモチベーションを上げることが目的です。

イベント当日に向けて、前プロジェクト地域である迎える側もISAPHスタッフも準備で大忙しです。グループ菜園、栄養バランスのとれたレシピ、豆乳の作り方やバナナを使ったおかずの作り方、啓発ドラマや歌などを紹介する予定です。前プロジェクト地域の住民にとっては、これまで学んだことを発表する場となるため、気合いも入ります。当日は、グループ菜園における野菜の育て方や高栄養価の野菜の紹介、堆肥作り、収穫した野菜を換金し子どもの食べ物を購入する考え方など、とても上手に説明していました。国民のほとんどが農業従事者であるマラウイは、農業に対する関心がとても高く、説明される側からも様々な質問が出て、あっという間に午前の部が終わりました。調査では、ほとんどの住民が日常的には主食と野菜しか摂れておらず、消費されている品目の数も極端に限られていることが分かりました。住民の関心が高い農業を切り口に、グループ菜園で育てた栄養価の高い食材をいつもの食事に加える習慣ができれば、私たちの目標とする「食の多様性を増やす」ことができると考えています。そのためにも、グループ菜園が成功することはとても重要です。

午後からはグループリーダーがISAPHの活動を通し学んで得たメリットや、普段のグループ活動で教えているトピックを話しました。また、クッキングデモンストレーションでは、以前ISAPHスタッフと作ったレシピを4~5つ披露しました。マラウイでは食のバリエーションがとても少ないため、一風変わったレシピに住民は少し驚いた様子でしたが、試食すると美味しいと高評価でした。最後に、今回の学びをダンスと歌で表現するマラウイの人々。その様子はとてもパワフルで、楽しんで学んでくれたことが伝わり、こちらが元気を貰ったようなフィールドトリップでした。

今回、ISAPHスタッフは事前のサポートを行うのみで、当日は前プロジェクト地域の住民が主体となり進めることができました。「現地の人々から現地の人々へ伝える」これは私たちが説明するよりも説得力があります。今後も、住民同士が刺激し合い高め合い、普段の食生活や衛生環境などをより改善していくお手伝いができたらと思います。