2015/11/11

ラオス国カムアン県サイブートン郡での新プロジェクト実施に向けて

ISAPH LAOS  赤羽 由香 

調査開始前にその日の対象者の確認をしている調査員


調査の様子


村長宅にて調査メンバーみんなで昼食


ISAPHは2005年からラオスのカムアン県セバンファイ郡で母子保健プロジェクトを実施してきましたが、2015年12月でセバンファイ郡への支援を終了することとなりました。2016年からは、新しい活動地域となるサイブートン郡でプロジェクトが開始される予定です。それに伴い、今回プロジェクトの実施に必要な基礎情報を収集するため、2015年10月5日~8日の4日間にわたりベースラインサーベイを実施しました。このようにプロジェクト開始前に活動地域の保健情報を収集することで、それを基にプロジェクトの活動内容を考えることが出来ます。またプロジェクト終了時には、この開始前の情報を基にプロジェクトの成果を評価することも出来ます。調査にあたっては、疫学専門家である松葉剛先生から調査方法等のアドバイスを受け調査準備を進めました。具体的には質問用紙の作成及びラオス語への翻訳、調査員への説明・研修、パイロット調査実施、調査対象者の選出、調査対象地域の村長への事前通知、調整などを行いました。質問用紙の作成ではISAPHの活動に関連のある幅広い情報が収集できるように質問内容を考え、現地人の目線に合わせた形式で質問用紙を作成しました。その後、調査員への調査方法説明及び調査の研修を行いました。またベースラインサーベイの前にはパイロット調査という試験的な調査を行い、質問用紙の内容が適切か、調査対象者にとって理解できるかどうかを確認しました。このパイロット調査を含めベースラインサーベイにはISAPH東京事務所の齋藤職員がラオスに赴任され、調査に関わる様々なサポートをして頂きました。

こうして迎えた実際のベースラインサーベイですが、調査は郡保健局職員を調査員として、その他に県保健局職員、ISAPH職員からなる4チームで実施しました。調査対象者は5歳未満児をもつ母親約100名で、質問用紙を用いて個別インタビューを行いました。調査時は調査員の監督の他に、村や各家庭の様子を確認しました。調査員には事前に研修をしましたが、最初は調査がぎこちない場面もありました。しかし調査が進むにつれて慣れてきたのか、対象者に分かりやすいように自分なりに工夫して質問したりするようになり、彼らの成長ぶりを嬉しく感じました。また、連日調査終了後には日本人職員で質問用紙の記載不備などがないかを確認しました。調査最終日には村長さんのご厚意で、村で昼食を用意してくださり郡保健局職員も含め皆で頂きました。調査中はインタビューに追われていたため、調査に関わる関係者とのふれ合いはあまりとれなかったので良い時間となりました。

今後は結果の集計・分析を進めていきます。新しい活動地域の母親や子ども達のために、今回の調査結果を基に新プロジェクトの活動内容の枠組みを決めていければと思います。